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2015年8月7日

名古屋市中学校歴史教科書 侵略戦争美化教科書不採択に

来年4月から名古屋市の中学校で使う歴史・公民教科書などを決める市教育委員会の臨時会が7月29日開かれました。採決をめぐっては異例の無記名投票が行われ、歴史、公民教科書とも、それぞれこれまでと同じ、教育出版(歴史)、東京書籍(公民)が採択されました。歴史教科書で、侵略戦争美化の育鵬社、自由社のものは不採択になりました。

 

歴史教科書は、第1回目の投票で教育出版3、育鵬社2、東京書籍1となり、どの社も過半数を得なかったことから、上位2社に絞った2回目投票で、教育出版4、育鵬社2となりました。公民は1回の投票で東京書籍4、日本文教出版2でした。

 

この問題への市民の関心は高く、傍聴は定員40人に78人もの人たちがかけつけました。多くの人が採決結果を喜びあっていました。議論を見守っていた男性の一人は「今回は押しとどめることができましたが、教育委員会の制度が変えられ、今後は首長が、権限が強まった教育長を直接任命することになり、政治の介入が強まる恐れがあります。これからも運動を強めなければ」と語っていました。

 

名古屋市では、河村たかし市長が、日本軍「慰安婦」の強制性や、南京大虐殺を否定する言動をしています。6月7日に市教委は、「中学校の歴史学習を進めるために~望ましい歴史教科書とは~」をテーマにしたシンポジウムまで開き、4人のパネリストの中に、侵略戦争と植民地支配を美化する教科書の執筆者の石井昌浩氏(育鵬社)、藤岡信勝氏(自由社)を参加させました。