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2016年6月3日

市民団体が名古屋城の木造復元を考える市民討論会 「推進」「慎重」で議論 「挙手アンケ―ト」では、「耐震改修」でが多数

名古屋城市民団体「市政を考える会」(駒瀬銃吾代表。事務局・元名東区選出社民党市会議員の冨田勝三氏)が呼びかけた「名古屋城天守閣の木造復元を考える」市民討論会が、5月27日、名東区役所講堂で開かれました。50人を超える人たちが参加しました。

 

名東区選出の5人の市会議員の内、自民党と日本共産党の議員が参加し、意見表明をしました。第一部では、木造化推進と、慎重にという2つの立場からの報告が行われました。

 

「推進」の立場から、市観光文化交流局の職員が、「2万人アンケート」用の説明資料を使い、木造化の必要性や、財源は市債で全額をまかなうという計画の説明を行いました。

 

「慎重」の立場からは、名古屋城管理事務所に勤務していた元市職員の山口由夫さんが報告。現在の鉄骨・鉄筋コンクリート製の天守閣を最先端の耐震技術で改修して延命させ、木造化は十分な時間と体制をかけ、市民の納得を得て行うべき、との持論を説明しました。

 

第2部では、参加者による意見交換が、杉山女学園大学講師の木田優輔氏の司会で行われました。「なぜ2020東京オリンピックまでに間に合わせなければならないのか」など、木造化に懸念を抱いている参加者からの質問・意見が相次ぎました。

 

司会の配慮で、木造化賛成の立場の方2人も発言しました。「名古屋の観光のシンボルとしてアピールするためにも木造化をする価値があるのではないかと」の意見が表明されました。発言者が多く、閉会の時間が迫る中、参加者から、討論会出席者の意見を挙手で明らかにすべきではないかとの提案があり、2万人アンケートと同じ選択肢で取ることになりました。

 

その結果、(1)オリンピックまでに木造化…1人、(2)期限を定めず木造化…6人、(3)耐震改修…25人、(4)その他…7人でした。

 

参加者からは「市側が一方的な説明を壇上からする形のものや、反対の立場の学習・集会という形式でなく、木造化慎重の意見も対等な立場で意見表明して、そのうえで意見交換するという形で行われたことが、これまでに無い、初めての試みで新鮮だった」という感想も寄せられました。

名古屋城